二階堂黎人 人狼城の恐怖 第三部探偵編 感想
| 人狼城の恐怖〈第3部〉探偵編 (講談社文庫) | |
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人狼城における複雑怪奇な事件に、ようやく名探偵二階堂蘭子が登場します。
とは言え、舞台が日本から遥か彼方の外国ですから、彼女らが事件の詳しい事情を知るまでかなりの時間、読者から言えばページ数があります。
肝心の内容ですが、この探偵編だけでも550ページというボリュームですので、
1部、2部で暗躍した犯人は、ここでも水面下で動いています。
前半における犯罪があまりに常軌を逸した殺戮劇であった為、犯人の行動は既に終わったと
錯覚してしまいますが、真実へ繋がる様々な要素を潰す為に暗躍しています。
私がこれまでに読んだ『閉鎖空間での皆殺し事件』では、
大体が閉鎖空間の中で始まり閉鎖空間の中で探偵が解決して終わってました。
しかしこの話は規模が規模だけに、被害者、特に1部2部での視点を有する人物の
周りの状況から探っていく形になっています。
分かりやすく言うと、
『何故その古城へ向かう事になったのか、その理由に関わるのは如何なる人物なのか』等々、
一見事件とは直接関係がなさそうな外周部分から核心部分へ向かっています。
いよいよ次の完結編にて全ての謎が明らかになる訳ですが、
ここまでの長い長い道のりを考え、真犯人や動機等は一切考えない事にします。
少しでも驚きたいので。
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